ザ・コーブ 感想 [映画レビュー]
こんなに人に勧められない映画を初めて見ました。
見終わった後、映画館から出て、熱波の渋谷を歩きましたが、心は冷え冷えしていました。
このレビューは、『ザ・コーブ』って最近よくマスコミに取り上げられてるけど、どういう内容なのか、知りたい、
映画として興味がある訳ではなく、“情報”としてどう言ったカテゴリーに入るのか、興味がある・・・という人向けです。
どちらかと言うと、映画批評と言うよりも、『研究・解明』のカテゴリーに入る内容かも知れません。
まず、この映画の最大の“目玉”は日本でのイルカ漁の実態を盗撮した画像である事。
(残酷の一言です。心臓の弱い人、血が苦手な人、イルカに愛着を持つ人、は絶対に見ないで下さい)
イルカの肉を日本人が食べていると紹介されている事。
日本人がクジラ肉と信じて食べている肉は実はイルカの肉なのだと言う事実を暴露している事。(関係者は否定)
イルカの肉には高濃度の水銀が含まれていると証言している事。
残酷なイルカ漁を太地市達の人々は隠し続けている事。(立ち入り禁止の看板多数)
抗議に来た“外国人運動家”に暴言を吐き、警察に逮捕させた事。(手錠画像あり)
この和歌山県太地町はイルカを残酷な方法で捕獲し、世界の水族館へ輸出して莫大な利益をあげているという事。
(アニメでは太地町から放射線状に輸出ルートが伸びていて、まるでマフィアのシンジケートのようです)
イルカは知能が高く、感情があり、コミュケーション能力があり_とイルカの崇拝言語が多数羅列される。
などがフラッシュのように次から次へと映画の中に詰め込まれています。
最初の“魚場”を盗撮する映像は_
アフガンのテロリストの潜伏場所
北朝鮮の強制収容所
への潜入取材画像のように物々しい。
これが日本の漁村への取材映像なのか、と思う程、恐怖と敵意に満ちている。
そしてこの映画、『ザ・コーブ』の取材クルー達はイルカ漁の屠殺場面の映像を入手するのです。
そう言った物_一方的な主観に導かれて、見るもおぞましいイルカの屠殺現場を1800円払って有り難く見せられている私、に対してかなりの不条理感が湧きますが、ここは堪えて、この映画の問題点について、語って行きましょう。
まず、最初に気になったのが、イルカ捕獲の上、世界へ輸出される事。
オイチョット待て。
その行為は違法なのか?マフィアの麻薬じゃあるまいし。
買う方は責めないのけ?
私前にフランスでゴッホの絵を買った日本人の社長さんが『墓場まで持って行く』とコメントしたら『芸術作品は世界の財産だ!なんて事を!』と怒り狂ってるのを見て『なら売るなよ』ってかなりムッとしたのですが、これも、イルカの売買が許せないなら買う方も取材しろよ。
って事ですよ。
うわ〜この辺りからうさんくささプンプン。
イルカの水銀汚染値。
水俣病よりも高い数値の水銀の汚染が・・・
オイチョット待て。
イルカさんが汚染されてるのなら他の魚もがっつりやられてるのでは?
アサリを食べるタコさんやイカさんだって水銀溜まってるのでは?
この辺り、水銀の脅迫でイルカ漁をやめさせようと言う、悪意に満ちた作為を感じる。
勿論、水銀が含まれているのも事実でしょう。しかしあからさまに、ことさらイルカにだけが水銀がたまってるようなサブリミナル映像は日本人に向けた物なのか。
『日本人は水銀が解り易い食物汚染だから水銀溜まってるぞ、と脅かそう』っていう悪意が込められてるようにも見える。
まるで地球の、海水の汚染を全てイルカが引き受けている様な描き方です。
極端な表現だ・・・・
知能が高くてコミュケーション能力があり、素晴らしいイルカ達・・・が
水銀にメッタメタに汚染されてるなんて、大変じゃないの?
まず海洋汚染止めさせる事。
そっちも大事なんじゃないの?
イルカを神々しくさえも感じられるように賛美しておきながら、『高濃度の水銀に汚染されてる危険な動物』
ってなんか、破綻してませんか。
このテーマ。
そうだ、最初に感じたこの作品への感想。
「うさんくさい!」
これですね。
全編見るとイルカ漁良くない!絶対ダメ!ってなるけど、冷静に見ると、「イルカ漁だけがなんでこんなに批判されるんだ」というシンプルな疑問が残る。
つまり「イルカ漁は残酷だ、絶対ダメ」「なんでイルカ漁だけはだめなの?」
って言う不条理な感情が残るだけです。
前述しましたように、これは「洗脳映画」だと思いました。
上映前に反対運動が起きたようにこれは「反日映画」なのか?と問われれば、「そうでもないような・・・」
と書くしかないようです。
しかし、偏見に満ちた映画だ、と言う事はハッキリ言える。
一見、イルカの水銀値などに言及し、日本人の為を思ってのコンテンツもあるように見えますが、イルカにだけ水銀が含まれてる訳でもなし、日本への知識があまりない人たちにいきなり水俣病の事例に触れるのは、やはり恣意的に日本についての偏見を植え込む為の作品であるように見えてしまいます。
イルカ肉=くじら肉を食べる率の高い漁村で、奇形児などの出生率が高いという報告はありますか?
日本人についての愛はないが、知能があり人間とコミュニケーション能力があるイルカには愛がタップリある映画だという認識を持ちました。
イルカ>>>イルカやクジラを愛する人々>>>>>>>>日本人
こういう感じですかね。
イルカを頂点として日本人を下位にした選民思想的な物をじんわり感じました。
勿論、残酷な方法でイルカを屠殺するのは動物愛護の精神に反するし、保護団体に対して暴言や暴力を振るうのは
控えてもらいたい、と思いました。
しかし、何故か映画館を出た後この映画の制作者達に強い怒りを感じました。
私はクジラ捕鯨に反対で太地市のイルカ漁はやめて欲しい、と思ってるのにもかかわらず、です。
何故でしょうか。
この映画製作者達に、イルカ漁やクジラ漁を生業としてきた人たちに対しての一切のリスペクト、気遣いを感じられず、コミュケーション能力の未発達を感じたからでしょう。
そして、その次に感じたのが
取材費どっから出たんだ?
です。
手作り感溢れる小作品ように作られていますが、実はお金のかかったドキュメンタリー映画だと思いました。
プロパガンバ映画です。
不愉快な映画だ、という事だけは認識しました。
それだけです。
BALLAD 名もなき恋のうた 感想 ネタバレあり。 [映画レビュー]
BALLADがコケている、という噂で、今日慌てて見に行きました。
少しでも初動数に参加したくて。(いつもはレディスデーに行くのですが・・・)
*微妙にネタバレしています。(ハッキリ書いていませんが。)これから観劇の方は、観劇後の方が
解り易いかも知れません。未見のシーンの突っ込みネタとか多分読んでも解らないと思います。
大泉T・ジョイ 5時10分の回。
まず、最初に、エンドロールを見ないと、鑑賞券三割損しますよ!!と書いて置きたい。
とにかく声を大にして言いたい。そこ重要!
泣けるか、という事なんですが、最初のクレジットで草なぎ君の名前が出ただけで涙が出そうになるわたし(ダメじゃん)泣くだろうな〜とハンカチ用意で見ましたが・・・
泣けました。
まず、ファンの贔屓目をなるべく抜きにして、一本の映画として、鑑賞券分納得できる内容だったか、と言う事と、【1】主役が魅力的だったか、という事と【2】を書いて行きたいと思います。
【1】導入部、中盤、後半(クライマックス)に分けると、前半が少し退屈かな、と思いました。
私はクレシンもアニメ版も見てないので全くの予備知識無しで見ましたが、全編見終わって振り返ると、一番お金をかけた、と思われる、しかも一番監督と役者が見てもらいたかったと思われる合戦シーンに比べると違う映画みたいに間延びしていたような気が。
つまり少年の日常はもう少し省略しても良かったんじゃないかと。
少年の心の成長はそのアフターを観客が確認できないので日常、へたれな自分への葛藤とかが観客に無駄な課題として残るんじゃないですか。
この観客の課題、というのはまた最後に出て来るので、この映画レビューの重大ポイントです。
わたしはクレシンに全く思い入れがないので、あくまで姫と侍との関係、始まる合戦への導入部だったらよかったのにな、と思いました。
しんちゃん一家の心の成長、姫と侍の悲恋の物語としてみると、姫との悲恋の方にやはり興味が行ってしまうので、「知識も情報もケタ違いに持ってるアンタ達がもっと後押ししてあげなよ!」としんちゃん一家がふがいなくてちょっとイライラしました。
一家がタイムスリップしてしまう付加価値は、やはり、通じ合う筈なかった二人が、障害を乗り越えられるという所にあるんじゃないかな、と。
見所は“ソコ”なんじゃないかな、と。
情報の洪水に流されて、自分を見失ってる家族、自分に信念があるけど、時代の身分制というしがらみに苦しむ侍・又兵衛。
お互いの苦しみや価値観が相互交換して、互いに成長出来るシーン、ほんの少しで良いから入れて欲しかった。
CGに力を入れるのも良いけど、又兵衛と家族、又兵衛とガッキー姫との交流、そして合戦!
この流れが少し見極められなかったかな。
合戦に一家が参加するのも「遅い!」と突っ込みそうになりました。
姫に横恋慕する侍・高寅と戦うシーンで一家が傍観してるのも、私的には「むー」でしたね。
「You、高寅、轢いちゃいなyo」と心の中では呟きました。
後は草なぎ君演じる又兵衛がラストで倒れた時も「未来に搬送してやりなyo」と。
私は、ですがとにかくしんちゃん一家の傍観スタイルが気になりました。
原作ではそうなってるんでしょうね、だからしょうがない、けど、ハッピーエンドでも良かったのに・・・と思いました。どうせリメイクするなら。その方が賛否両論で話題が広がった、と思います。あの姫はこれからどうなるんじゃーーー!又兵衛の居ない春日はどうなるんじゃーと観客が映画の中で拾った“課題”が哀しい。安心して映画館から出たいじゃないですか。
【2】
ヒロインを新垣結衣、ヒーローを草なぎ剛とすると、これは文句無く三十丸。
二人とも、“目で演技が出来る”というのが印象に残りました。
新垣結衣の少女の面影が残り、気位が高いけど、気品があり、世間知らずの姫だからこそ、の潔癖な
気性が“姫”としての納得行く存在感がありました。
これが、代表作になると思います。
草なぎ剛、今までの戦国武将のイメージとは違う、すごく親近感ある侍役でした。
そして、鎧兜が似合う。これはビックリした。
こんなに甲冑姿が似合うジャニーズって他無いんじゃないかな。
ただ、ファンとして不満が残るのは、“姫に慕われる侍”としての魅力が、少ないんじゃないかな、と言う事。だって幼なじみのエピソードとかも無いし。
合戦に強いのは解るとしても、最初のしんちゃんとのやり取りなんか(僕なんかそんな!)ばっかりだった「スタアの恋」の草介さん。
ここに姫が惹かれてるってエピソード、入れて欲しかった。だからこそ、悲恋が際立つのに。
別に手を握るでもねーしよー。
高寅が「何故、廉姫がなんの取り柄も無い、田舎侍なんかと!」と叫ぶシーンでやはり観客の答えの例題として。
1「ツヨシはダンスやってっから」
2「だってSMAPだもん」
3「姫と又兵衛は、こういう思い出があるのよ、この無粋者!」
で3に○を付けたいじゃないですか。
そこに少し不満があるかな。戦国版タイタニックにするなら・・・恋愛シーンは・・・
テレビ朝日映画宣伝部に告ぐ!!
「戦国版タイタニック」というキャッチコピー、今すぐ止めなさい!!
あの、レッドクリフの三国志を完全映画化!のコピーに騙された人達が警戒するやん。
草なぎ君、デカプリオじゃないし、悲恋っても秘められた恋、純愛じゃん。
普通に「家族で泣ける映画」で良いんですよ。「皆泣ける映画」とか。シンプルで良い。
脇を固める俳優も、(姫の乳母役とか)良かったです。
ただ、又兵衛の配下になる山賊のような人達の“劇団臭”にはなんかげんなり。
児童劇団の匂いが・・・
子供向けか大人向けか、戦国時代劇好き向けか、オールラウンドなのか。
少しハッキリしなかったかな。
ただ女性の私も、合戦シーンは楽しめましたよ。面白かった。
草なぎ君で戦国時代劇を見たいと思いました。
色々書きましたが、映画鑑賞券分の価値は充分ある作品だと思いました。
見て損は無いし、ガッキーに思い入れしても、草なぎ君に思い入れしてもどちらでも、泣けると思いました。
甲冑姿の又兵衛がまだ胸に残っています。
また今週見に行きます。また書き足しますね!
追記・この映画レビュー、半日の時点でアクセスが急上昇しています。
やっぱり興味あるんですね。
合戦好きな人も、悲恋が好きな人も満足できる良作と思います。
是非、映画館に足を運んで、感動を共有して下さい。
ガッキーの可憐さ、草なぎ君の鎧姿の凛々しい戦い振り、きっといつまでも胸に残ると思います。
そして、BALLADのエンドロールを見逃すな!これ基本です!!
追記・草なぎ君、主演男優賞投票受付中です!
http://research.news.livedoor.com/r/38667
夕方の青山・表参道
少しでも初動数に参加したくて。(いつもはレディスデーに行くのですが・・・)
*微妙にネタバレしています。(ハッキリ書いていませんが。)これから観劇の方は、観劇後の方が
解り易いかも知れません。未見のシーンの突っ込みネタとか多分読んでも解らないと思います。
大泉T・ジョイ 5時10分の回。
まず、最初に、エンドロールを見ないと、鑑賞券三割損しますよ!!と書いて置きたい。
とにかく声を大にして言いたい。そこ重要!
泣けるか、という事なんですが、最初のクレジットで草なぎ君の名前が出ただけで涙が出そうになるわたし(ダメじゃん)泣くだろうな〜とハンカチ用意で見ましたが・・・
泣けました。
まず、ファンの贔屓目をなるべく抜きにして、一本の映画として、鑑賞券分納得できる内容だったか、と言う事と、【1】主役が魅力的だったか、という事と【2】を書いて行きたいと思います。
【1】導入部、中盤、後半(クライマックス)に分けると、前半が少し退屈かな、と思いました。
私はクレシンもアニメ版も見てないので全くの予備知識無しで見ましたが、全編見終わって振り返ると、一番お金をかけた、と思われる、しかも一番監督と役者が見てもらいたかったと思われる合戦シーンに比べると違う映画みたいに間延びしていたような気が。
つまり少年の日常はもう少し省略しても良かったんじゃないかと。
少年の心の成長はそのアフターを観客が確認できないので日常、へたれな自分への葛藤とかが観客に無駄な課題として残るんじゃないですか。
この観客の課題、というのはまた最後に出て来るので、この映画レビューの重大ポイントです。
わたしはクレシンに全く思い入れがないので、あくまで姫と侍との関係、始まる合戦への導入部だったらよかったのにな、と思いました。
しんちゃん一家の心の成長、姫と侍の悲恋の物語としてみると、姫との悲恋の方にやはり興味が行ってしまうので、「知識も情報もケタ違いに持ってるアンタ達がもっと後押ししてあげなよ!」としんちゃん一家がふがいなくてちょっとイライラしました。
一家がタイムスリップしてしまう付加価値は、やはり、通じ合う筈なかった二人が、障害を乗り越えられるという所にあるんじゃないかな、と。
見所は“ソコ”なんじゃないかな、と。
情報の洪水に流されて、自分を見失ってる家族、自分に信念があるけど、時代の身分制というしがらみに苦しむ侍・又兵衛。
お互いの苦しみや価値観が相互交換して、互いに成長出来るシーン、ほんの少しで良いから入れて欲しかった。
CGに力を入れるのも良いけど、又兵衛と家族、又兵衛とガッキー姫との交流、そして合戦!
この流れが少し見極められなかったかな。
合戦に一家が参加するのも「遅い!」と突っ込みそうになりました。
姫に横恋慕する侍・高寅と戦うシーンで一家が傍観してるのも、私的には「むー」でしたね。
「You、高寅、轢いちゃいなyo」と心の中では呟きました。
後は草なぎ君演じる又兵衛がラストで倒れた時も「未来に搬送してやりなyo」と。
私は、ですがとにかくしんちゃん一家の傍観スタイルが気になりました。
原作ではそうなってるんでしょうね、だからしょうがない、けど、ハッピーエンドでも良かったのに・・・と思いました。どうせリメイクするなら。その方が賛否両論で話題が広がった、と思います。あの姫はこれからどうなるんじゃーーー!又兵衛の居ない春日はどうなるんじゃーと観客が映画の中で拾った“課題”が哀しい。安心して映画館から出たいじゃないですか。
【2】
ヒロインを新垣結衣、ヒーローを草なぎ剛とすると、これは文句無く三十丸。
二人とも、“目で演技が出来る”というのが印象に残りました。
新垣結衣の少女の面影が残り、気位が高いけど、気品があり、世間知らずの姫だからこそ、の潔癖な
気性が“姫”としての納得行く存在感がありました。
これが、代表作になると思います。
草なぎ剛、今までの戦国武将のイメージとは違う、すごく親近感ある侍役でした。
そして、鎧兜が似合う。これはビックリした。
こんなに甲冑姿が似合うジャニーズって他無いんじゃないかな。
ただ、ファンとして不満が残るのは、“姫に慕われる侍”としての魅力が、少ないんじゃないかな、と言う事。だって幼なじみのエピソードとかも無いし。
合戦に強いのは解るとしても、最初のしんちゃんとのやり取りなんか(僕なんかそんな!)ばっかりだった「スタアの恋」の草介さん。
ここに姫が惹かれてるってエピソード、入れて欲しかった。だからこそ、悲恋が際立つのに。
別に手を握るでもねーしよー。
高寅が「何故、廉姫がなんの取り柄も無い、田舎侍なんかと!」と叫ぶシーンでやはり観客の答えの例題として。
1「ツヨシはダンスやってっから」
2「だってSMAPだもん」
3「姫と又兵衛は、こういう思い出があるのよ、この無粋者!」
で3に○を付けたいじゃないですか。
そこに少し不満があるかな。戦国版タイタニックにするなら・・・恋愛シーンは・・・
テレビ朝日映画宣伝部に告ぐ!!
「戦国版タイタニック」というキャッチコピー、今すぐ止めなさい!!
あの、レッドクリフの三国志を完全映画化!のコピーに騙された人達が警戒するやん。
草なぎ君、デカプリオじゃないし、悲恋っても秘められた恋、純愛じゃん。
普通に「家族で泣ける映画」で良いんですよ。「皆泣ける映画」とか。シンプルで良い。
脇を固める俳優も、(姫の乳母役とか)良かったです。
ただ、又兵衛の配下になる山賊のような人達の“劇団臭”にはなんかげんなり。
児童劇団の匂いが・・・
子供向けか大人向けか、戦国時代劇好き向けか、オールラウンドなのか。
少しハッキリしなかったかな。
ただ女性の私も、合戦シーンは楽しめましたよ。面白かった。
草なぎ君で戦国時代劇を見たいと思いました。
色々書きましたが、映画鑑賞券分の価値は充分ある作品だと思いました。
見て損は無いし、ガッキーに思い入れしても、草なぎ君に思い入れしてもどちらでも、泣けると思いました。
甲冑姿の又兵衛がまだ胸に残っています。
また今週見に行きます。また書き足しますね!
追記・この映画レビュー、半日の時点でアクセスが急上昇しています。
やっぱり興味あるんですね。
合戦好きな人も、悲恋が好きな人も満足できる良作と思います。
是非、映画館に足を運んで、感動を共有して下さい。
ガッキーの可憐さ、草なぎ君の鎧姿の凛々しい戦い振り、きっといつまでも胸に残ると思います。
そして、BALLADのエンドロールを見逃すな!これ基本です!!
追記・草なぎ君、主演男優賞投票受付中です!
http://research.news.livedoor.com/r/38667
夕方の青山・表参道
レッドクリフ Part I 感想 [映画レビュー]
レッドクリフ Part I感想です。見て来ました〜渋谷シネタワー11月12日4時10分の回。
ほぼ満席、前の方は空き席がチラホラ。
平日の午後にしては良い入りだったのでは。
私的感想 ジョン・ウー監督の周瑜に偏愛気味のイケメン三国志&史実に近い関羽とかの物語。
て感じですかねー。以降ネタバレ注意です。(しかも長い!)
まずオープニング。三国志好きな人は、結構燃える導入部ですねー。
「漢字の国の人」ならば、「わーい♪始まり始まり〜♪」って童心に還ったように喜ぶ筈。
で、どんどん後の蜀の国の人が出て来ます。交戦中です、曹操軍に追いつめられて、難民と供に撤退中の様子から始まります。孔明さんは地にひれ伏して、地鳴りを聞く事で敵の進軍の様子を探るのです。
「あら面白い登場の仕方!」って孔明ファンは胸、高まりますネ。ヨン様ファンの気持ちが解り始めた頃、
「太陽反射光の策」とか言って盾を太陽光に反射させて馬をビビらせます。
そこで突っ込み!「孔明軍師!雨が降ったらお手上げでは?」・・・・
イエイエいけません、ゲーム世代を取り込みたい奇抜な戦法なのでしょう、孔明ビーム!とか言って楽しまなければ・・・
しかし、イケメンの孔明さん、いままでかつてこんなに若くてイケメンの孔明さんがあっただろうか?
たいていは、山羊のような学者顔のオッさんだったりしてた。(それはそれでストーリーが秀逸だったりして不満はないのですが)金城孔明、良く笑い、馬に乗って駆け回り、見た事も無くアクティブ。
で陽性の孔明軍師。
新人類(死語)タイプで、嬉しい配役、ナイスチョイス!
でも・・・周瑜はなぁ・・・最初聞いた時、エエ工エエ(:;:゚Д゚:;:)エエ工エってなったんです。
周瑜はかなりの美男子の筈・・・中国ではああいうのが美男子なんのかな・・・
しかもこの周瑜は表情が乏しく、考えがはっきりしないし、どうも一つ、魅力を感じませんでした。
これはどの役にも言いたいのですが、皆何か優柔不断で意思が明確でないのですよ。
人間らしいと言えば人間らしいのですが・・・
☆三国志を良く知らない、という人へ。
だいたいこんな流れで、曹操という世界征服(そういう風に考えて下さい)を目論む将軍が難癖付けて劉備達を攻め滅ぼそうとします、そこで劉備に仕える軍師孔明はもう一つの強敵、呉の国の孫権へ共闘を呼びかけに単身孫権の元へ乗り込み、打倒曹操!を唱えるのですが・・・
*この時、まだ三国は分立していません、劉備は国すら持っていないのですが、解り易くするために
蜀の国の人、という色分けしますね。赤壁の戦いの後に劉備達は荊州を穫り、ようやく三国鼎立に及ぶのですが・・・そういう背景は三国の流れを全部知らないと、混乱する所ですね^^;
孔明は二つの大国を戦わせ、パワーバランスを調節して、もう一国(劉備の持つ国)が王覇戦争のバランスの中に食い込むよう、暗躍する役所なのですが、そういう緊張感は一切ないです。^^;
曹操に降伏する事に傾いていた孫権の陣営は孔明という使者に「・・・・・」という渋い態度。
そこで孔明は老獪な幕臣達に、理に情に訴えて、大演説をぶちます、そこで孫権は共闘に傾き・・・
という心理戦があるのです。有名な舌戦のシーンですね。
が、これがかなりはしょられていて、孔明ファンとしては寂しかったですね。
多分・・・あまりに欧米市場への反応に気を配り、三国志ファンの構成を理解してない人が脚本書いたのかな、と。
孔明軍師というのは体育会系が跋扈する三国志の戦史において<文系の星>だと思うんです。
文字通り、舌先三寸で人を操り、あっという間に何万もの兵を味方に付け、奇策を用いて少数で大軍を滅ぼす。文系侮るなかれ!ですね。趙雲とか関羽とかの勇ましい戦いも外せませんよ、勿論それだって見たい。
でも孔明の頭脳戦ってそれに負けなくらい、血湧き肉踊る三国志の面白さのポイントだと思うんですけど。
孔明ファンも三国志赤壁の戦いの活躍に期待する所大なんですけどねぇ。
意味不明な馬の出産シーンとか虎狩りとかいらないから、こういうの見たかったですねぇ・・・
孫権への孔明の説得って「天下三分の計」を明確にする、戦闘シーンと同じ位の映画のクライマックスだと思うんですが、孔明ファンだからそう思うのかな・・・(ここで孫権が曹操に降伏しては三国志がここで終了してしまいますよね)
でも、「孔明は我が国を滅ぼしに来た使者だ!」と老臣達が泣き崩れるシーンはちゃんとあり、(リアル中国人でこういうシーン見たかった!)とちょっとワクワクしました。
いらないもの。
「愛を信じる」
もーいいよートニーレオンのラブシーンとかいらないよー。
曹操の目的は帝国の野望じゃなくて、周瑜のお嫁さんだったー?
「トロイ」?「トロイ」かー。ギリシャ神話と三国志じゃ全然違うじゃないのー。
そこまで西洋文化に迎合しなくても・・・・
周瑜と孔明との友情「友を信じる」
・・・・・・
・・・・・
・・・
・・
・
エエエエ〜だって周瑜って孔明の事殺そうとするんでしょ?
でもって孔明はさっさと東南の風を起こして逃げちゃって、さんざん周瑜に煮え湯を飲ませたあげく、
病床にある周瑜に「曹操が攻めて来てるのに私らなんか攻めちゃってて、(ry。お前なんか軍師としてKY」
的な手紙を送りつけて憤死させちゃんですよ(私はこういう孔明の一連の行動をIQハラスメント、と呼んでいます)
周瑜と孔明に仲良くされても・・・大学のサークル活動じゃないんだからさぁ。赤壁の戦いはー。
一見仲良くしながら、お互いを龍の様に感じ、飲むか飲まれるか的な心理戦とかね、だんだんお互いを認めながら、戦いに巻き込まれて行くとか、そういう感じってハリウッド市場的に解り辛い設定なのかな?
とにかくラブシーンとか蛇足蛇足。
もしかして日本人が抱く孔明に対するロマンシズムってあまり中国人には無い物なのかな?
SMAP×2でキムタクが金城武に「孔明は何もしない」って言ったそうだけど、多分キムタクは三国志よく知らなくてレッドクリフ見たと思うのですが、良く知らない人が見て、クレジット二番目の配役の人が何もしないと感じさせたのはやっぱりマズい。
アクションシーンは面白かったのですが、ハリウッド映画「300」にそっくりなシーンもあったして、笑っていいのか、どうなのか、リアクションに悩むというかなんと言うか、監督の意図・・・なんて事を見る側が考え始めたら、ちょっと批評は辛口になりがちですよね。
全体的に孔明は孫権の陣営にエアコン修理に来た家電の兄ちゃんみたいでした。
馬の出産手伝ったり、鳩飛ばしたり、「何でも手伝います屋」
政治劇と活劇と恋愛劇の構想が良く脚本に生かされてない感じ。
金城武はそういう所で良く演じていたと思いました。
脚本の悪さを(そこまでじゃない、とは思うのですが)金城武のキャラクター作りが辛うじて孔明が映画の中で埋没しそうなのを押さえてる感じ。
劉備は渋谷の公園に居るホームレスみたいだったし・・・
政治劇と活劇で恋愛はいらなかったんじゃないかなー。
ジョン・ウー監督のアメリカンコミック的三国志。
良い所で終わっちゃって、パート2は来年4月かー。長いなー。
中村獅童は凄くよかったですよ。
次回も出て来るといいなー。
長々すみません、ちょっと愚痴っぽくなりました。^^;
格調高い三国志が見たい、という方は中国電子台が創った「三国志演義」がお勧めです。
TUTAYAでレンタル出来る他、オークションなどにも出品されているようです。
ヤボったい所や、音楽がペナペナだったりして、もどかしい感じもあるのですが、お話の面白さを壊す所無く、丁寧に映像化されていて、良作だと思いました。
孔明が三顧の礼に諭されて、出廬して故郷の人に別れを告げる時、ちょっと涙ぐんでしまいました。
もし、劉備がここにこなければ、三顧の礼を尽くさなければ、孔明はここで暖かい一生を終えたのだろうな・・・と。
横浜の中華街、孔明廟も出来るといいな〜
私が孔明をやってもらいたい役者さん・・・
上川隆也
オダギリジョー
原田龍二 原田篤
チュートリアル 徳井(コメディだった場合ね)
ラーメンズ小林賢太郎(これも面白そう!)
外国ではペ・ヨンジュンかな。(神様のような孔明になりそう)
横浜の外人墓地
ほぼ満席、前の方は空き席がチラホラ。
平日の午後にしては良い入りだったのでは。
私的感想 ジョン・ウー監督の周瑜に偏愛気味のイケメン三国志&史実に近い関羽とかの物語。
て感じですかねー。以降ネタバレ注意です。(しかも長い!)
まずオープニング。三国志好きな人は、結構燃える導入部ですねー。
「漢字の国の人」ならば、「わーい♪始まり始まり〜♪」って童心に還ったように喜ぶ筈。
で、どんどん後の蜀の国の人が出て来ます。交戦中です、曹操軍に追いつめられて、難民と供に撤退中の様子から始まります。孔明さんは地にひれ伏して、地鳴りを聞く事で敵の進軍の様子を探るのです。
「あら面白い登場の仕方!」って孔明ファンは胸、高まりますネ。ヨン様ファンの気持ちが解り始めた頃、
「太陽反射光の策」とか言って盾を太陽光に反射させて馬をビビらせます。
そこで突っ込み!「孔明軍師!雨が降ったらお手上げでは?」・・・・
イエイエいけません、ゲーム世代を取り込みたい奇抜な戦法なのでしょう、孔明ビーム!とか言って楽しまなければ・・・
しかし、イケメンの孔明さん、いままでかつてこんなに若くてイケメンの孔明さんがあっただろうか?
たいていは、山羊のような学者顔のオッさんだったりしてた。(それはそれでストーリーが秀逸だったりして不満はないのですが)金城孔明、良く笑い、馬に乗って駆け回り、見た事も無くアクティブ。
で陽性の孔明軍師。
新人類(死語)タイプで、嬉しい配役、ナイスチョイス!
でも・・・周瑜はなぁ・・・最初聞いた時、エエ工エエ(:;:゚Д゚:;:)エエ工エってなったんです。
周瑜はかなりの美男子の筈・・・中国ではああいうのが美男子なんのかな・・・
しかもこの周瑜は表情が乏しく、考えがはっきりしないし、どうも一つ、魅力を感じませんでした。
これはどの役にも言いたいのですが、皆何か優柔不断で意思が明確でないのですよ。
人間らしいと言えば人間らしいのですが・・・
☆三国志を良く知らない、という人へ。
だいたいこんな流れで、曹操という世界征服(そういう風に考えて下さい)を目論む将軍が難癖付けて劉備達を攻め滅ぼそうとします、そこで劉備に仕える軍師孔明はもう一つの強敵、呉の国の孫権へ共闘を呼びかけに単身孫権の元へ乗り込み、打倒曹操!を唱えるのですが・・・
*この時、まだ三国は分立していません、劉備は国すら持っていないのですが、解り易くするために
蜀の国の人、という色分けしますね。赤壁の戦いの後に劉備達は荊州を穫り、ようやく三国鼎立に及ぶのですが・・・そういう背景は三国の流れを全部知らないと、混乱する所ですね^^;
孔明は二つの大国を戦わせ、パワーバランスを調節して、もう一国(劉備の持つ国)が王覇戦争のバランスの中に食い込むよう、暗躍する役所なのですが、そういう緊張感は一切ないです。^^;
曹操に降伏する事に傾いていた孫権の陣営は孔明という使者に「・・・・・」という渋い態度。
そこで孔明は老獪な幕臣達に、理に情に訴えて、大演説をぶちます、そこで孫権は共闘に傾き・・・
という心理戦があるのです。有名な舌戦のシーンですね。
が、これがかなりはしょられていて、孔明ファンとしては寂しかったですね。
多分・・・あまりに欧米市場への反応に気を配り、三国志ファンの構成を理解してない人が脚本書いたのかな、と。
孔明軍師というのは体育会系が跋扈する三国志の戦史において<文系の星>だと思うんです。
文字通り、舌先三寸で人を操り、あっという間に何万もの兵を味方に付け、奇策を用いて少数で大軍を滅ぼす。文系侮るなかれ!ですね。趙雲とか関羽とかの勇ましい戦いも外せませんよ、勿論それだって見たい。
でも孔明の頭脳戦ってそれに負けなくらい、血湧き肉踊る三国志の面白さのポイントだと思うんですけど。
孔明ファンも三国志赤壁の戦いの活躍に期待する所大なんですけどねぇ。
意味不明な馬の出産シーンとか虎狩りとかいらないから、こういうの見たかったですねぇ・・・
孫権への孔明の説得って「天下三分の計」を明確にする、戦闘シーンと同じ位の映画のクライマックスだと思うんですが、孔明ファンだからそう思うのかな・・・(ここで孫権が曹操に降伏しては三国志がここで終了してしまいますよね)
でも、「孔明は我が国を滅ぼしに来た使者だ!」と老臣達が泣き崩れるシーンはちゃんとあり、(リアル中国人でこういうシーン見たかった!)とちょっとワクワクしました。
いらないもの。
「愛を信じる」
もーいいよートニーレオンのラブシーンとかいらないよー。
曹操の目的は帝国の野望じゃなくて、周瑜のお嫁さんだったー?
「トロイ」?「トロイ」かー。ギリシャ神話と三国志じゃ全然違うじゃないのー。
そこまで西洋文化に迎合しなくても・・・・
周瑜と孔明との友情「友を信じる」
・・・・・・
・・・・・
・・・
・・
・
エエエエ〜だって周瑜って孔明の事殺そうとするんでしょ?
でもって孔明はさっさと東南の風を起こして逃げちゃって、さんざん周瑜に煮え湯を飲ませたあげく、
病床にある周瑜に「曹操が攻めて来てるのに私らなんか攻めちゃってて、(ry。お前なんか軍師としてKY」
的な手紙を送りつけて憤死させちゃんですよ(私はこういう孔明の一連の行動をIQハラスメント、と呼んでいます)
周瑜と孔明に仲良くされても・・・大学のサークル活動じゃないんだからさぁ。赤壁の戦いはー。
一見仲良くしながら、お互いを龍の様に感じ、飲むか飲まれるか的な心理戦とかね、だんだんお互いを認めながら、戦いに巻き込まれて行くとか、そういう感じってハリウッド市場的に解り辛い設定なのかな?
とにかくラブシーンとか蛇足蛇足。
もしかして日本人が抱く孔明に対するロマンシズムってあまり中国人には無い物なのかな?
SMAP×2でキムタクが金城武に「孔明は何もしない」って言ったそうだけど、多分キムタクは三国志よく知らなくてレッドクリフ見たと思うのですが、良く知らない人が見て、クレジット二番目の配役の人が何もしないと感じさせたのはやっぱりマズい。
アクションシーンは面白かったのですが、ハリウッド映画「300」にそっくりなシーンもあったして、笑っていいのか、どうなのか、リアクションに悩むというかなんと言うか、監督の意図・・・なんて事を見る側が考え始めたら、ちょっと批評は辛口になりがちですよね。
全体的に孔明は孫権の陣営にエアコン修理に来た家電の兄ちゃんみたいでした。
馬の出産手伝ったり、鳩飛ばしたり、「何でも手伝います屋」
政治劇と活劇と恋愛劇の構想が良く脚本に生かされてない感じ。
金城武はそういう所で良く演じていたと思いました。
脚本の悪さを(そこまでじゃない、とは思うのですが)金城武のキャラクター作りが辛うじて孔明が映画の中で埋没しそうなのを押さえてる感じ。
劉備は渋谷の公園に居るホームレスみたいだったし・・・
政治劇と活劇で恋愛はいらなかったんじゃないかなー。
ジョン・ウー監督のアメリカンコミック的三国志。
良い所で終わっちゃって、パート2は来年4月かー。長いなー。
中村獅童は凄くよかったですよ。
次回も出て来るといいなー。
長々すみません、ちょっと愚痴っぽくなりました。^^;
格調高い三国志が見たい、という方は中国電子台が創った「三国志演義」がお勧めです。
TUTAYAでレンタル出来る他、オークションなどにも出品されているようです。
ヤボったい所や、音楽がペナペナだったりして、もどかしい感じもあるのですが、お話の面白さを壊す所無く、丁寧に映像化されていて、良作だと思いました。
孔明が三顧の礼に諭されて、出廬して故郷の人に別れを告げる時、ちょっと涙ぐんでしまいました。
もし、劉備がここにこなければ、三顧の礼を尽くさなければ、孔明はここで暖かい一生を終えたのだろうな・・・と。
横浜の中華街、孔明廟も出来るといいな〜
私が孔明をやってもらいたい役者さん・・・
上川隆也
オダギリジョー
原田龍二 原田篤
チュートリアル 徳井(コメディだった場合ね)
ラーメンズ小林賢太郎(これも面白そう!)
外国ではペ・ヨンジュンかな。(神様のような孔明になりそう)
横浜の外人墓地
狼の賭け フランス映画の佳作 [映画レビュー]
狼の賭け
1972制作 フランス
督: セルジオ・ゴビ
脚本: ジョルジュ・タベ
アンドレ・タベ
撮影: ダニエル・ディオ
音楽: ジョルジュ・ガルヴァランツ
出演: ロベール・オッセン
ヴィルナ・リージ
シャルル・アズナヴール
マルセル・ボズフィ
この映画は子供の頃、家のテレビ放送で見ました。
子供心に、(なんてオシャレでクールなギャング映画なんだろう)とすっかり心酔。
幾度か、12チャンネルなど(しかもお昼ね)再放送されているのを見ていました。
オークションでレンタル落ちのビデオが手に入り、なんとなく安心して、やっとレビューが書けるようになりました。
パリに現れたギャング団。首領はデリンジャーを名乗り、銀行強盗などで荒稼ぎ。
しかし、ロベール・オッセン演じる首領は「運命の女」とニースのカジノで巡り会い、やがて破滅の道が待っていた・・・
幼なじみの刑事(シャルル・アズナブール)は友情の思い出に苦悩する・・・・
と言った内容です。
フランスがギャング映画撮ったらこんなにオシャレになる・・・という見本のような作品で、アンニュイな
表情の主人公がまた魅力的。(終始、自分の死に様のデジャヴに悩まされるのです)
ヒロインもクールでアンニュイ。ヴィルナ・リージという女優さんなんですが、私の子供の頃のパリジェンヌのイメージ。
カジノでの出会いのシーンも黒のモードなパンツスタイルに結い上げた銀髪。黒のアイライン。
噴水の溢れるラウンジで包容。(ヴィルナ・リージはロベール・オッセンがギャングだとその時すぐ気がつく・・・まあ、闇社会の中の女なんですなぁ)
実はこの映画には三人の女性が出て来ます。
一人はヴィルナ・リージ。ヒロイン。
もう一人は逃亡先のオテルの女将、そして彷徨うロベールを匿う町の女。
それぞれがフランス女を象徴してるんだなぁ・・・
ヒロイン。ファム・ファタール。運命の女。
オテルの女将。男の言う事を絶対に聞かない強情な女。
町の女。男を崇拝し、尽くす健気な女。
この三つの女の姿がギャング映画の中で異彩を放って、ただのフイルムノワールの世界で終わらない、味わい深い物にしてるんだなぁ・・・
最期、親友シャルル・アズナブールの股の下で死んで行く主人公。
テーマは一体なんだったのか・・・多分ロベールでオシャレなギャング映画撮りたかっただけかも・・・と思いつつ、満足出来る映画なのでした。
1972制作 フランス
督: セルジオ・ゴビ
脚本: ジョルジュ・タベ
アンドレ・タベ
撮影: ダニエル・ディオ
音楽: ジョルジュ・ガルヴァランツ
出演: ロベール・オッセン
ヴィルナ・リージ
シャルル・アズナヴール
マルセル・ボズフィ
この映画は子供の頃、家のテレビ放送で見ました。
子供心に、(なんてオシャレでクールなギャング映画なんだろう)とすっかり心酔。
幾度か、12チャンネルなど(しかもお昼ね)再放送されているのを見ていました。
オークションでレンタル落ちのビデオが手に入り、なんとなく安心して、やっとレビューが書けるようになりました。
パリに現れたギャング団。首領はデリンジャーを名乗り、銀行強盗などで荒稼ぎ。
しかし、ロベール・オッセン演じる首領は「運命の女」とニースのカジノで巡り会い、やがて破滅の道が待っていた・・・
幼なじみの刑事(シャルル・アズナブール)は友情の思い出に苦悩する・・・・
と言った内容です。
フランスがギャング映画撮ったらこんなにオシャレになる・・・という見本のような作品で、アンニュイな
表情の主人公がまた魅力的。(終始、自分の死に様のデジャヴに悩まされるのです)
ヒロインもクールでアンニュイ。ヴィルナ・リージという女優さんなんですが、私の子供の頃のパリジェンヌのイメージ。
カジノでの出会いのシーンも黒のモードなパンツスタイルに結い上げた銀髪。黒のアイライン。
噴水の溢れるラウンジで包容。(ヴィルナ・リージはロベール・オッセンがギャングだとその時すぐ気がつく・・・まあ、闇社会の中の女なんですなぁ)
実はこの映画には三人の女性が出て来ます。
一人はヴィルナ・リージ。ヒロイン。
もう一人は逃亡先のオテルの女将、そして彷徨うロベールを匿う町の女。
それぞれがフランス女を象徴してるんだなぁ・・・
ヒロイン。ファム・ファタール。運命の女。
オテルの女将。男の言う事を絶対に聞かない強情な女。
町の女。男を崇拝し、尽くす健気な女。
この三つの女の姿がギャング映画の中で異彩を放って、ただのフイルムノワールの世界で終わらない、味わい深い物にしてるんだなぁ・・・
最期、親友シャルル・アズナブールの股の下で死んで行く主人公。
テーマは一体なんだったのか・・・多分ロベールでオシャレなギャング映画撮りたかっただけかも・・・と思いつつ、満足出来る映画なのでした。