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武蔵野・三鷹メディアフェステバル 市民メディアの発生と成長、その未来 [世相]

革新と模索のメディアを探る_

5日に開かれた四人のパネリスト達による市民メディアの動き、その始発点と成長今後の可能性についての講義を聴いて来ました。

一言の感想で言えば『革新と模索のメディアの現状を知る』でした。

松原明(ビデオプレス・レイバーネット代表)による講演。
ブロードバンドから〜ユーストリーム&ユーチューブと進化を遂げる個人的な情報発信の機能の充実し、個人から不特定多数者への発信が定着した事に意義がある。

労働運動・社会運動の立場からの『自主配信』、市民メディアとしての映像配信を始める。
それは1980年の後半頃からソニーのハンディカムが登場し、映像制作が手軽になった事から始まる。

■ チャウシェスク政権崩壊の時、市民のビデオが大きな役割を果たした。(崩壊のきっかけとなった大集会を市民がビデオで流した)

■ ロサンゼルス1991年交通違反で捕まった無抵抗の黒人男性に暴行行為をしていた様子を市民が記録しており、それがきっかけで警察への非難が高まった。

市民のビデオニュース配信の一例。

■湾岸戦争の現実をビデオで配信
ケーブルテレビの登場
市民映像配信グループ、ペーパータイガーが1900年の湾岸戦争で、重油にまみれた水鳥の映像を流した。
反戦運動に貢献した。

■「現代の革命家は工場ではなくテレビ局を占拠にいく」(アービィ・ホフマン)

自分の意志を伝えるそして社会を変えて行く。

天皇制などのマスコミのタブー
政治、宗教、女性問題、外国人、などを自主配信する事により、タブーを無くしマイノリティの意見を伝えてゆく。

_命を懸けるもの_革命、恋愛、芸術、家族など。

それらの事柄、伝えたい事を伝える為のメディア〜それが市民メディアである。

タブーとは問題が起きたら不味いから問題を想定して発信、発言を管理してしまう。

個人発信には『タブーが無い』
自由にやろう!問題が起きたら、その時考えればいい。
『レイバーフェスタ』では三分間ビデオメッセが200〜300集約されている。

映像が苦手な人は川柳で表現。
アクティビストは豊かに表現出来る。

などが講演内容でした。

感想

市民改革からや、警察の暴行の配信、戦争の現実の配信など、個人発信でも世界を変えられる、世論を現実に向けさせる事が出来るというのは凄い事だと思いました。
これは草の根レベルからの情報が発信出来て、<当局>からの『民衆を巻き込んだ戦争』が起き難くなって来ているのかな、と思いました。

誰でも発信出来てだれでも映像を通して、世の中に訴える事が出来る。
その事で社会のタブーが無くなり、不正や構造悪を変えてゆける力が、とても簡単な作業で行える。

政治家の大物と知り合いでなくても、大金持ちでなくても、武器を持たなくても、大新聞に取り上げてもらえなくても、強い問題意識や命をかけて訴えたい物を抱えていれば、それは十分に社会を世界を変えて行ける<無名の革命家>足り得るのだと思い、感動しました。

ビデオやネット、映像を作れる技術があれば、それは個人放送局、個人からの世界へ向けての呼びかけがいつでも出来る_低コストで。
そして今、世界中でそれが行われ、伝え合い、共感や時には怒り、時には笑いを産んで繋がり合っている_

私も頑張らないと、と思いました(大丈夫なのか?)

レイバーの会員と言う事もあり、松原さんの講演の要旨を纏めました。
他のパネリストさん達のコメントはまた次の機会に。(もしかして、メディフェスの方で、論文として出るかもしれませんね)

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