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JIN 第九話感想 残酷な神の裁定 [ドラマレビュー]

ああ、美しいキスシーンでした、仁先生(大沢たかお)と野風(中谷美紀)さんの。

タイムスリップのお話は沢山あれど、自分の恋人(未来)のご先祖様かも知れない、という過去生の人と、
戸惑いながらのキス。珍しいシチュエーションに新鮮な驚き。
タイムスリップという非日常空間にさらに非日常の特別なロマンが重なる。
ドキドキせずにいられますか?
こちらにも、その仁先生の繊細な戸惑い、野風さんの押しの必死さ、二人の表情に迫るカメラ・ワーク、どれも素晴らしくて、切ない気持ちと、不安と、応援の気持ちとが重なり合って、画面から目が離せませんでした。
野風さんがんばります。
プライドの高い彼女は必死です。
籠の鳥から籠の鳥へ〜身請けされてしまうんです。
ならせめて、せめて一度だけ、思いを遂げたい_

この合間に、居候先の橘家の人々の表情が出るんですが、それが何故か嬉しい。
仁先生が、野風さんと契る事が、橘家への裏切り行為ような気がして、何故か見てる私は後ろめたい気持ちに
なってしまうんですが、それは、仁先生を応援する橘家に愛着をしっかり持ってドラマを見てるんだな、と気づかされて、それがまた嬉しくなりました。

心のどこかで、仁先生は橘咲(綾瀬はるか)と結ばれて欲しい、この娘に傷ついて欲しく無い、と思い、
それが、仁先生が花魁・野風を抱く事に、抵抗感を感じさせているんでしょうね。
いつの間にか親身になっていました。このドラマの登場人物に。
凄いドラマです。
作り物なのに・・・

そして、仁先生、野風=未来という気持ちに揺れ、花魁の幻惑光線にノックアウトか?
と思いきや・な、なんと無情の半鐘がっ!
(私はこの時、咲さんが火ぃつけたんかいな、と思いましたん)
大火の警報ブザーが仁先生を郭の世界から現実の世界へと引き戻す。
江戸の町火消しの頭領、新門辰五郎の約束がある!

医者の職業人のプライドをかけて、いざ、火事場へ!
無事治療も済んで、仮治療小屋から出れば、焼け野原。
火消しが打ち壊しで小屋を類焼から守ったんです。

火消しの心意気、医者の矜持、お互いのプライドの証明が素晴らしい結果を生み出す。
ちょっとウルウルしました。

時代劇でこんな町火消しの活躍を庶民の目から見た形で立派に表現するのって今までないですよね。
生きる時代は違っても、職業は違っても、仕事に賭ける心意気はその溝を埋める。


その時の新門辰五郎と仁先生を見守る咲さん、医者仲間の山田純庵(田口浩正)、みんな好い顔してる。こちらもほっとするような笑顔です。
タイムスリップ物でも、SF時代劇でも根底にあるのは、人間賛歌だなぁ。このドラマ。


振り切られた野風は龍馬に心情を告白する。
もう、私は身請けされるのでありんす、もう仁先生に会えないかも、知れない・・・
龍馬は野風を抱きしめ、気持ちを解放させてやります。
それまでの龍馬の下心一杯だった胸は、野風への暖かい、龍馬ならでは、の慈しむ気持ちが溢れています。

慈しみ合い。
その大事さ、相手を思いやり、慈愛で接する気持ち・・・
そういう物を龍馬の仕草から感じました。
ええ奴や龍馬。

あっという間の一時間。
あの胎児は。
龍馬の生死は。
咲さんは。

どうなるの?縁談は栄様(咲ママ)の仕込み?

そしてどうも野風さんは“自己検診”で乳がんらしいですね。
それを発見してニヤリ、とその時笑うんですが、(先生に、あ え る )という幻のセリフが聞こえて来そうでした。

脚本も素晴らしい。ストーリー展開の辻褄も大事ですが結局、人はドラマに住む、キャラクターに
連れられて、お話を臨体験するんだな、と思いました。

だからキャラが立ってないと、お話を肌身に感じられない(何のドラマの事か、はさて置き)

これは今年のドラマの中で任侠ヘルパーと供に、終わってしまうのが、寂しく感じるドラマですね。
ずっと続いて欲しい。

あと二回で終わるなんてもったいない。
そう思いながらこのブログ書いています。

押尾逮捕されました。
それで、その場に居たとされる森元総理の息子はなんで事情聴取されないんですかね?
権力?
権力なのね?
エネゴリ君!


新宿ミロードのイルミネーション

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