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酒井法子謝罪会見。任侠ヘルパー10話再放送の中断に思う。 [ドラマレビュー]

2009年9月17日、この日は酒井法子という覚醒剤に放送業界、メディアが汚染された日だった。そしてフジテレビドラマ任侠ヘルパーの最終回の日。

任侠ヘルパー最終回、と酒井法子の謝罪会見と並列に扱うのもどうか、と思いますが、切っても
切れない状況があの日出来上がっていましたので、取り上げてみました。

本当は酒井法子、と活字を見るだけで大正時代の貴婦人のように、「汚らわしい!」と眉を顰めてしまうような気分なのですが、この日、9月17日に保釈され謝罪会見が行われ、任侠ヘルパーの最終回がありました。
この日、午後から最終回SPとして、フジテレビで再放送10話が放送されていましたが、開始10分で中断され、酒井法子の謝罪会見が放送されました。
ふむ。
視聴者は抗議の電話&メールをフジテレビに送ったそうです。
当たり前でしょう。
テレビ画面で番組を選ぶ特権は視聴者に在り、番組を強引に中断して覚醒剤で逮捕された芸能人の謝罪会見を中継を見させられるなんて、とんでもない電波の横暴でしょう。

2009年9月17日の事でした。
これは、テレビに持つ幻想を打ち砕き、視聴率至上主義の為にドラマの放映を楽しみにしている人の“放送を見る権利、ドラマを選ぶ楽しみ”を全く考慮していない人達が居るのだ、と言う裏側を視聴者に見せちゃった事は、実は放送局にとって、取り返しの付かないイメージダウンになるんじゃないかな、と危惧しちゃってる訳です。

後世、間違いなく、放送の良心、という事を思いやるに、その決断をして血眼になって酒井法子の謝罪会見を流した人達は軽蔑される事になるでしょう。

実はこういう人達が、テレビ離れを加速させているんです。
放送人達の、誠意の無さ、画面の向こう側に居る人達に対しての敬意を感じない、行為がテレビって所詮、放送人達が番組を好き勝手に出来て、私たちに偉そうに流していただけなんだ、とむき出しの現実を見せてしまった事はかなり痛い。
要するに信用を失ったって事です。

勿論、「任侠ヘルパー10話・再放送」を楽しみにして画面の前に居た人達は、あの謝罪会見を待ち構えて居た人達に比べ、僅かな人達でしょう。
視聴率も、会見の方が倍だったに違いありません。

しかし、テレビ局が自局の、評判の良い介護問題を扱うドラマよりも、覚醒剤で捕まった往年のアイドルの会見(二日に渡って保釈金の納入を引き延ばし、世間の衆目を集めさせる作戦に出た、会見の
値段を釣り上げる為であると思う。)の会見の中継を選び、ドラマを中断させた事は、放送人として、不明と
なじられても仕方ない事なのではないのか。

同日、任侠ヘルパーの最終回の日であり、前回分の放送で、夜10時の最終回の視聴率の底上げが期待出来た。
どうせなら、こっちの視聴率の応援に廻ろうとは少しでも考えなかったのだろうか。
目先の視聴率に釣り上げられるピラニアのように感じた。あの日のマスコミの狂態振りは。

また一つ、テレビ放送という事に、報道という物に、幻滅を感じた一日だった。
しかも、その狂態の原因は、日本を揺るがす大事件ではなく、元アイドルの覚醒剤の反応抜きの為の
逃走の果ての逮捕、保釈という、事件としては誠に低俗なレベルの犯罪者の謝罪なのだ。

世間は酒井法子に謝罪を求めたか?健康を気遣ったろうか?
社長が大騒ぎしただけで、私は「どーせ薬抜きで温泉かスパにでも浸かってるんだろう」と思っていたがその通りだった。逃走開始時に酒井法子は大量のカップ麺と飲料水を買ったという。
携帯用の化粧品も。
「夫の逮捕で気が動転した」妻のやる事だろうか?

普通なら、子供を守り、夫の面会、差し入れの為に自宅で待機するのが愛情ある妻の役目の筈だ。
私が酒井法子の薬の噂を聞いたのは10年前、つまり酒井法子の結婚前だ。
私は夫に薬を教えたのは酒井法子なのではないか、と思っている。
亡父は全身に刺青のあるヤクザで、覚醒剤にも手をだしていた。
そのため、酒井法子の実家は裕福で、我が侭に育ったらしい。
最近では身内は殺人で服役中との事。

むしろ、酒井法子が謝らなくてはならないのは、無理強いして結婚させた夫と、無自覚なまま育てた、子供なのではないか。覚醒剤をやったから、と世間に謝罪するのは筋が通らない。
何処までも自分中心の歳を取っただけのアイドルのままだ。

またそれを“視聴率”が取れるから、と騒ぎ立てるメディアが居る。
これらが、メディアが、視聴率と引き換えに世間に酒井法子という害毒を垂れ流してるようにしか私には見えない。

なるべく、この“害毒”に染まらないようにと、酒井法子が出たらチャンネルを変える視聴者もいるのだ。
それが増えて行って欲しい、視聴者の視聴NO!こそが本来の良質な番組作りに放送人を向かせる妙薬なのだと思う、苦い薬。
そしてそれを実行する方は大して苦にはならない行為だ。
見なくても苦にならない番組を大騒ぎして、視聴させる今の放送局なら。

テレビ界には今後、このような事が頻繁に起きるような事になったら、そのまま自分たちへ視聴者の
怒り声が跳ね返って来るのを覚悟しなくてはならない。

いいドラマ、広い視点で作られた報道番組、社会問題を洗い出すワイドショー、そんな物を望む事がだいそれた事でないような、そんな時代であって欲しい。

しかし大胆なブログになっちゃったな、これ。こんな混沌としたコンテンツでいいんだろうかー。
^^;;;;

まったく、あの往生際の悪さ、ふてぶてしい会見の様子、同じ謝罪会見でも酔っぱらって騒いじゃった草なぎ君の会見の方が誠実で、清らかな性格を表していて比べると余計に好感度が上がってしまう。泣くまい、泣くまいとしてたしね、草なぎ君は。

確信犯で逃げ回って居た女の涙よりも、涙をこらえた草なぎ君の方が素敵だった。

間違っても、酒井法子の手記や映画を見てはいけない。
余計に彼女の“負のネームバリュー”に群がり、金儲けをしようとする人達の餌食に彼女がなるだけです。
彼女を本当に思うなら、存在を無視する事。それだけです。
未だに庇う、あの元会長は、本当に酒井法子の事を思っていないと思う。
お金を生む金の卵くらいでしょう。
だから酒井法子も当てにはしなかった。

名前は世の中に知られても、“社会に有益でない人達”が居る所に酒井法子は居ると思った方が良い。
世間を震撼したらしめた会見後のお出迎えの風景も、アイドルという先入観を捨てて、組長の娘、としてみるとなんら不思議な風景ではない。
当たり前の事を、私たちは見ているだけだ。

もっと冷たい目で、報道をも、この酒井法子をも、見た方が良い。

そして、報道の、ドラマ制作の良作品を、スクープを、社会悪の暴露を、讃え、褒めそやそうではありませんか。苦情が有るなら、テレビ局よりも、その番組のスポンサーに言って番組に圧力をかけるという方法もあります。

ただ、やはり視聴率が全ての結果であるなら、それを逆に利用して、視聴者が、これはと思う番組、
タレントを“育てる事”も出来る筈です。
視聴する事で、応援し、支えるという事も、また確かな手応えとして、ドラマ作りに参加できる。
まあ、楽しんでみれれば、それが良質の番組であれば、一番良い事なんですけどね。^^;;

でもあえて言いたい。
視聴者側が良質な番組を選択をして行き続ける事が、結果的に放送を育てる事になるのではありませんか。

ちょっと、政治の世界にも似ていますね。^^

写真は六本木ミッドタウン

六1.jpg

ヒルズ.jpg
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manamana

ずっとアイドルのイメージを引きずって
ニュースを見ていましたが、
あの会見でようやく気持が切り替わりました。
言っていることがまったく心に訴えてこなかったからです。
週刊紙か何かで、あの会見を分析して、
言葉遣いとか、ちょっとした誤りの表現から、
空々しい作文だと看破していました。
その茶番に、楽しみにしていた番組があっけなく切り替わる節操の無さが今のテレビの実態なんですね。

by manamana (2009-10-01 06:46) 

gyaro

今日はちょいバタバタしてるのでまたきます。すいません。
by gyaro (2009-10-01 11:42) 

kitazawa

manamanaさん、こんばんわ、^^ manamana さんのブログみて、フィリピンのイメージが変わりました。行ってみたいと思いました。^^
茶番、そうですか、芸能報道のプロが分析して、作文と看破されていたんですね。
嗚咽はないのに涙を流した時点で、チャンネル変えましたので、最後までは見ていなかったのですが、やはり“台本”を読んでるように感じました。

自分で事件を起こして、自分で謝罪して視聴率を取る、こんな事を許していては、放送業界そのものものモラルを問われても仕方ないと思います。
真剣に台本読んでる人達に失礼ですよね。

いいドラマを午後ゆっくり見たい、と期待してた人達の気持ちの方を大切にして欲しいですよね。
by kitazawa (2009-10-05 19:51) 

kitazawa

gyaroさんこんばんわ〜いつもお忙しいのにすみません。^^;沢山の更新、ご苦労様です。
by kitazawa (2009-10-05 19:56) 

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